2024/05/21 10:07

以下、先日某SNSに投稿した文章です。
鬱憤に身を任せて短時間で書いたのでおかしい部分もあるかと思いますがご笑覧くださいまし。

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先日、我が子の保育参観へ出向いた。背筋をぴんと伸ばして先生の話を聞き、先生に名前を呼ばれたら元気に返事をしている我が子の様子は自宅に居る時のそれとはまるで別人であり、成長を感じた。思えば幼稚園での子の様子を観たのは久しぶりであり、隣の席の子と雑談をする様子ですらどこか感慨深いものを感じた程である。

 我が子は年長組でありながら、どこか落ち着いている。私のしょーもない性格の中での唯一の長所である気長さと、物事を現実的に捉えられる妻の性格か、こましゃくれとは違った妙に大人びた雰囲気か、それらが混じり合って、落ち着きを醸し出していると思っているのだが実際はどうなのかわからないしそんな事はどうでもよくって。

 我が子が在籍する年長組の教室には20人程の様々な子が居た。当たり前だが同じ性格を持った子は居ないのであろう。例えば先生がお話をしている時、茶々を入れる子もいれば「年長組でこんな事も言えるのか」と思う程に起点を効かせた事を言う子も居た。我が子みたいにじっと話を聞いている子も居れば、そっぽを向いて"心ここに在らず"な子も居る。性格に正解なんぞ何もないのである。

 20人程の教室の中ですら様々な人間がいるのだから、何十億人が存在するこの世には何十億通りの人間がいる。"十人十色"というやつで、当たり前の話である。勿論、こちらにも性格に正解なんぞ何もない。

 幼稚園の教室内には同じ歳の子供達が集められているが、例えば、所謂バンドシーンには性格が様々な上に年齢も様々である。今も昔も私が好きな音楽のジャンルには歳上の方が多い(と言えどもBEER BELLYをやっていた時分に比べたら、今のすてばちに近しいシーンには若い人は非常に多い、と思う)。前のバンドを含めると、バンドを始めて十数年経った。私なんぞに一瞬でも接してくれる歳上の方々の99%は格好良い。バンドをやっているかやっていないかは関係ないし、会った事あるか会った事ないかですらあんまり関係ないと思うのは自論である。年を重ねる事に悲観的だった私が最近では年を重ねる事に楽しみを抱くようになった程だ。これを聞くと「特定の音楽のジャンルが好きな人達が集まっている訳だし、性格や思考が似ている人達が集まっているんでしょう」と思う方もいるかもしれぬが、99%の方が格好良くても1%にはどうしようもない歳上の人間も居る訳で。他人の気持ちも考えられなければ、冴えない顔面の口元から発する冗談は低脳を極めたものばかり、よくもまあそんな詰まらない文句ばかり並べて、と苦笑に耐えず始末に負えない人間も居る訳である。そしてその文句が自分では面白いと思ってるんだから、全くもって救いようがない。私の事を馬鹿にしてるつもりが逆に馬鹿にされている事すら気付かない程に伽藍堂な脳みそなのだから、妥当な思考回路でお目出度いお笑いの感性である。しかし私の周りからも「あいつやばくね」と声が上がり始め不憫に思えて、最早今まで散々に嫌な気分にさせられた私ですらその方の行く先を少し案じてしまう始末なので今度会った時は波風を立てる事なくそれとなく"良いおじさん"になるよう諭してあげなければいけない。ティーンネイジャーの心と初老の心は紙一重であって取り扱いに十分に注意が必要なのであるが、なんてったって、人類の基本は共存なのだから。そんな人間に案じてるんだか屈してるんだか、自分の優しさだか気の弱さだかに対して、慰みに生クリームでも食べて寝ようという事をチラシの裏に書こうと思ったのですが、良いチラシがなかったのでこちらに書きます。お目汚し大変失礼致しました。